多摩川住宅【街づくり(地区計画)準備会】第7回 役員会 報告
日 時 | 平成22年12月16日(木) 午後7時 〜 9時30分 |
場 所 | 多摩川住宅ホ号棟管理組合 集会室 |
出席者 |
・準備会役員 9名
・調布市 2名
・狛江市 1名
・アドバイザー 1名
・公社 2名
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協議事項
- 1. 調布市と準備会(三役会)との意見交換の報告について
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昨年12月15日に準備会の三役会と調布市(狛江市)都市計画課との意見交換(15時30分〜17時20分)を行ったので、その概要について報告があった。
「地区計画の具体的な進め方」については、調布市としては基本的には理解するが、地区計画の検討に際して「課題の抽出の部分がなく、目標や方針の設定に進んでいるのではないか」との指摘があった。これに対して準備会からは、「課題の抽出」については実施している旨を説明した。
「地区整備計画」に関して、当方から地区計画案や地区整備計画案の策定に関しては、資金計画が決まらないと進められないこと、現状の建物の高さ制限25mでは、地区整備計画案を描ききれない旨を説明した。
これに対して調布市の江田次長から、基本的には(1)建替えを実施するために高さ制限を変更するという内容の地区計画案に対しては、行政側としては認められないこと、(2)新しい街づくりのために公共施設や各種の施設を含めた計画を設定する結果として、建物の高さ制限に関する規制緩和を検討することはできるが、最初から建替えのためには建物の高さ制限を撤廃する必要があるという考え方では、認められない。地区計画の内容が、公共的なものであるか否かが大切であるという回答であった。
「事業性」に関しては当然考慮するべきではあるが、多摩川住宅としての周辺住民に対する貢献や地域の特性に配慮し、また多摩川の自然環境を活かした「街づくりの提案」が必要であるというような意見であった。
そして多摩川住宅の中の住民の考えだけではなく、近隣周辺の街や住民の方々とも一緒になって、周辺の街との調和や交流を進めていくということが必要であると考える。
- 2. 「はむね」におけるアンケート調査結果の報告について
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「はむね」においてアンケート調査を実施されたので、その結果の一部が報告された。
「はむね」において過日各種のアンケート調査を実施した。
回答者数177名で、回収率が44%であった。
この調査において、「はむね」に居住する1人暮らしの世帯数の実態も判明した。91歳以上の1人暮らしが4所帯、全員が女性であった。61歳以上の1暮らしは、男性で7所帯、女性で57所帯、合計64所帯であった。177のアンケート回答者中で、半分以上の104所帯に61歳以上の人が居住していることが分かった。特に女性の高齢化が進み、71歳から80歳までの女性の1人暮らしは28所帯であった。
これらの方々は年金暮らしであり、このまま一生多摩川住宅に居住したいということであり、建替えの合意を得るのが難しくなっている。「はむね」では管理費の滞納者が増え、管理組合は小額訴訟で勝訴判決を得ているが、なかなか執行が難しい状況である。
- 3. 地区計画に対する継続的な検討課題について
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行政の方々からご意見があったように、地区計画をスムーズに進めるためには、周辺住民への配慮も必要である。その観点から、土地利用の方針(たたき台)では、(3)で周辺住民への配慮を記述しているのであるから、地区計画の目標(たたき台)でも、団地内の住民の住宅問題だけではなく、周辺住民との共存、利便性の共有に関して、コメントを入れていく。
また、狛江市からご意見のあった立川崖線の緑の確保(はむね北側ハケ下道)に関しても、地区計画の中に何らかの記述が必要である。
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