広報誌 清流
老朽化マンション対策会議(第3回研究部会)
・日 時平成22年10月6日(水)10時〜12時
・場 所政策研究大学院大学(4階研究会室)
・出席者参加者 約70名(管理組合 藤野、井上、山口(7棟)、臼井、辻村(山下設計))
 

議 題

管理組合からの実情報告(15ページ)

  • 府中日綱団地(東京都府中市日鋼町)
    昭和41年(築44年・ホ号棟は43年)
    5階建12棟、4階建12棟、総戸数702戸、
    建蔽率 60%、容積率 200%

結論
 702戸の住宅に対し、容積率200%の約1,500戸の建替え計画とし、それぞれの権利者が自己資金と合わせて建替え後の住戸を取得する計画であった。しかし経済状況の変化に対応した形で、建替え計画を変更して検討を進めている。大規模改修などもあり、盛り上がらない。
 事業計画として、三菱地所、藤和不動産などが、面談等をおこなったが、「建替え推進決議」では82.3%であったが、その後の第一次個別面談では78.1%、第二次個別面談では75.9%となった。

問題点は

  • 団地の一括建替え決議にあたっての各棟要件(2/3以上の賛成)の課題
  • 管理に無関心な権利者の増加による合意形成の課題
  • 団地の一部の棟の建替えに関する課題
  • その他の課題(引越しや仮住居の負担が大きい)

 などもあるが、基本的に全体で賛成が4/5を超えても、階段を挟んで10戸の棟(この団地には11棟ある)で4戸が反対すると各棟2/3以上の賛成が必要なため、団地全体が建替えられなくなる。
 1棟10戸は4/5でよい様に法改正をして欲しい。


  • 萩中住宅マンション(大田区萩中1丁目7番20号)
    昭和43年(建替え時・築35年)
    5階建8棟、総戸数 368戸、住宅面積 44.4m2、47.95m2
    建蔽率 60%、容積率 200%

 事業計画として、有楽土地、長谷工コーポレーションなどが、建替え決議を繰り返し、4/5を突破した。 1棟は76%であったが、賛成率が平成15年8月には84%になった。
 本事業では、250戸を越す仮住居が必要となったが、高齢者・身障者、また近隣の社宅などを解放して確保して建替えを完了した。


  • 野毛山住宅(横浜市西区老松町)
    昭和31年(建替え時・築51年)
    5階建5棟、総戸数 120戸、住宅面積43m2
    建蔽率 60%、容積率 150%

 事業計画として、旭化成ホームズがあたる。
 現状では3号棟にH社が10戸、N社が10戸社宅用で所有しており、また4号棟は10戸をH社が所有していた。 全体で120戸であったため、2社に30戸を貸し、またその他の人びとは転居している人も多く、実際は40戸程度が仮住居となった。
現在進行中である。 建替えについて、不動産業者などは更に新しくという方針で、反対に廻ることにはならなかった。

 いずれも、2/3をどう超えていくのかが問題になっている。


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