3月31日に調布市長から認可された「調布市南部地域街づくり方針」
では、3年間に30回を超す市民検討会に常に数名の理事が参加して、
多くの提言をして来た成果がまとめられています。
この「南部地域街づくり方針」ではこれから多摩川住宅が大きく
かわっていくことが示されているのです。この点を確認して管理組
合は、これからの取組みを検討していきます。
ア 業務・商業の拠点 商業の拠点と生活の拠点
- 多摩川住宅(生活の拠点)
多摩川住宅は、高度経済成長期の東京への人口集中の受け皿として整備された一団地の住宅施設です。集合住宅のストックとともに生活基盤となる公共公益施設の整備が進められ、商業施設の併設により、うるおいのある生活環境が形成されていましたが、国領駅周辺の商業機能の集積や大規模商業施設の出店、さらには、居住者の高齢化や建築物の老朽化などにより、生活環境が大きく変化しています。
このため、多摩川住宅の再生により、地域のにぎわいと住み続けられる魅力
ある居住機能の向上及び生活空間の確保など、住環境の向上を図るため、生
活の拠点として位置づけます。
イ 分野別の将来像
- 交通
ミニバスを含め地域の回遊性を高めるため、バス交通の充実を図ります。 調布駅から、桜堤通りを通り、国領駅へい
たるルートなど、回遊性を高めるルートを検討していきます。
<市民検討会からの提案>
現在、多摩川住宅から国領駅を結ぶ公共交通機関がなく、地区住民の利便性向上のため、バス路線の延長、新設をバス事業者と協議検討します。
- 環境
団地の再生では、地区計画制度を活用した適切な地区施設の配置などにより、良好な環境を確保します。
大型集合住宅の将来的な再生にあたっては、ゆとりある敷地を生かした公園づくりの検討が必要です。一団地の住宅施設である多摩川住宅の建替え等にあたっては、地区計画制度を活用した適切な地区計画の配置等により、良好な環境を確保します。
- 福祉
バリアフリー住宅の建設を促進し、すべての人が使いやすい住宅の供給を促進します。
特に、将来的に多摩川住宅等の再生を行う際には、バリアフリー化を働きかけます。
<市民検討会からの提案>
多摩川住宅は経年変化による劣化が進み、エレベーターが無いなどバリアフリーなどにも対応していないため、住み続けられるまちづくりを促進していきます。
既存公共施設や新たに整備する公共施設等の整備では、ユニバーサルデザインの考え方を導入し、すべての人が使いやすいものとします。
<市民検討会からの提案>
多摩川住宅の建替えにあたっては、福祉、健康支援機能の導入について具体的な方策を検討します。
- 防災
公共施設や住宅などの耐震性、不燃性の向上を図ります。
<市民検討会からの提案>
多摩川住宅は耐震性を高め、高齢化に対応した居住環境の整備を検討するとともに、新たなコミュニティーの拠点となる機能の導入についても検討を行います。
- 良質な公共住宅等の供給
多摩川住宅などは、多世代が継続して居住できる建替えを含めた方策を検討します。
公共住宅等の再生支援を行い、良質な住宅の供給を行います。多摩川住宅などは、多世代が継続して居住できる建替えを含めた方策を検討していきます。
高齢者や障害者に配慮した住宅の供給を行うとともに、公益的施設等のユニバーサルデザインについても配慮します。
特に、将来的な多摩川住宅等の再生において建替えや大規模改修を行う際には、バリアフリー化を働きかけます。
<市民検討会からの提案>
多摩川住宅は経年変化による劣化が進み、エレベーターがないなどバリアフリーにも対応していないため、住み続けられるまちづくりを促進していきます。
環境との共生を図るため、省エネルギー、宅地内緑化、保水機能の向上な
ど、環境に配慮した住宅の普及拡大を促進します。
<市民検討会からの提案>
多摩川住宅は、自然エネルギー等を利用した環境共生集合住宅としての建替えを検討します。
身近なコミュニティー施設の配置を検討していきます。
多摩川住宅の建替えにあたっては、福祉、健康支援機能の導入について具体的な方策を検討します。
公共住宅等を再生し、若者にも魅力あるまちづくりの活性化を図り、幅広い世代が暮らし、集う地域コミュニティーを創出します。
多摩川住宅等の老朽化した公共住宅等の、大規模修繕時には、現在の住宅事情を考慮した整備や、幅広い世代が暮らし、集う地域コミュニティーの核となる施設等の設置を図るように事業者に働きかけます。
- 景観
河川の自然環境を周辺地域とともに一体的に保全していきます。
多摩川住宅は、多摩川の自然環境と一体的な景観形成に努めます。
多摩川景観に配慮した街並み形成を図ります。
多摩川住宅の再生では、多摩川からの連続した緑を形成しつつ、多摩川と一体となった調和の取れた街並みの形成を目指します。
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地域活性化
高齢化が進む地域を再生し、若年齢層も住みやすい魅力ある街を目指します。
また、多摩川住宅など高齢化が進む地域では、周辺住環境と調和しつつ、都市計画制度などを活用して生活に密着した利便施設等の立地を誘導するなど、自動車交通のアクセツの利便性を生かした地域活性化を検討していきます。
高齢化が進む地域を再生し、若年齢層も住みやすい魅力あるまちづくりを目指します。
多摩川住宅など高齢化が進む地域では、周辺住環境と調和し、都市計画制度などを活用して生活に密着した利便施設等の立地を誘導するなど、自動車交通のアクセスの利便性を生かした地域活性化を検討していきます。
公共住宅等を再生し、若者にも魅力あるまちの活性化をはかり、幅広い世代が暮らし、集う地域コミュニティーを創出します。
多摩川住宅等の老朽化した団地等の公共住宅の建替え、大規模改修時には、
現在の若者のライフスタイルにも会った機能や新たな地域コミュニティーの核となる施設の配置を事業者に働きかけます。
- 染地エリア
緑豊かな多摩川住宅
現況特性
多摩川住宅は、賃貸住宅、分譲住宅合わせて約3800世帯余りの生活の場となっている大規模集合住宅です。野球場や公園、小中学校も計画的に整備され、利便性・レクリエーション施設等も充実し、良好な住環境を形成しています。
一方、建築物の老朽化が進行しているため、対策が望まれています。
主要な課題
多摩川住宅の老朽化の進展に合わせて、将来的な建替えも含めて、今後のまちづ
くりの方向性を検討していく必要があります。
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