広報誌 清流
みんなで守る地域の防災訓練

好転した天気、10月11日(土)防災訓練を実施

通常であれば、晴れたら「さる山公園」、雨天は「染地幼稚園ホール」の二本立てで臨む防災訓練だが、本年度は幼稚園の運動会(雨天時の使用あり)と重なり、ホールの使用ができない。いざとなれば延期、そのような背景の中で。
 当日の午前中は小雨が降り続いたが、予報は午後の天候回復を告げていた。それならばと、管理組合より「本日の防災(避難)訓練は予定どおり実施されます。落ち着いて行動してください・・・・・・・・。併せて、芋煮会等の開催を行ないます。」のお知らせを、午前・午後、携帯マイクにより各棟の前から放送を行った。


 訓練については、雨上がりのため足元が滑るなどのことにより、車椅子による救助訓練は中止し、「総合的(各棟を含む)な避難訓練」・「車椅子の取扱い」・「消火器の操作」を内容とした。また、参加者の負担軽減のため椅子50脚の搬入、訓練会場に対する、給水場・ブルーシートの設置などを準備した。


 訓練終了後、配布予定のアルファ化米、クラッカー、飴、子供用のお菓子などは、数日前からの準備段階を経て、当日は約10名による炊き出し班により、12時近くより最終準備に入っていた。


 ≪午後3時30分、防災(避難)訓練スタート!!≫


 各棟の芝(南面)にヘルメット・ベスト・プラカード・携帯マイクの出で立ちで、理事などが仁王立ちとなり、訓練の開始を宣言する。
 前年度に経験済みのことも手伝ってか、各棟階段委員の掌握により、全階段の参加者確認を終えた棟から、整然と避難会場としている「さる山公園」にプラカードを先頭として集合を終えた。

 理事長あいさつに続き、調布消防署 国領出張所より応援に駆けつけてくれた、隊員4名の中から、山崎中隊長より次のお言葉をいただいた。

Q.

「みなさん、震災時の一番初めにやることは何でしょうか?」

A.

参加者より「火を消す。」


 「確かに以前は、消防署もそのように説明をしてきましたが、現在は違います。まず第一にご自身の安全を図ってください。次に火を消す行動を起こしてください。
 同時に、ご自身の安全が確保されたら、周囲の人達を助けましょう。そして、安全な場所に移ったら公的な支援を待つことになります。これらを、自助・共助・公助と呼び、災害時の復旧へ向けての基本と考えています。」

 以上のことばと併せて、当日参加している子供達に、特別なご褒美として消防自動車に対する体験乗車(止まっています。)を許可していただいた。また、当日の避難訓練参加者の合計が216人と発表され、みなさんの熱心なことが実証された。

 ≪実地訓練開始(車椅子の取扱い・消火器の操作)≫

 続いて地域活動等の中で、車椅子の取扱いに慣れた方を講師として5台の車椅子(ホ管理組合購入 2台・ときわぎ国領より借用 3台)を使用して説明に入った。

 災害の中で、車椅子の活躍する場面は十分考えられる。街角で見る機会はあっても、実際に扱った人はいますか? 乗った方はいますか? の問いかけに、積極的なみなさんが訓練に加わり講習が始まる。

ブレーキ確認・車椅子の展開・乗車・ベルトの確認などから始まり、通常走行・段差への対応など、基本的な手ほどきを受けた。(特に車椅子の展開については、中心部分に手を添えて開くことが強調されました。端を持つと自分の手を器具に挟み、ケガをします)。このようなことを実地に知っていることが、災害等に直面した時に大切だと強く感じた。

 消火器の取扱いについては、消防署隊員の方より直接の講習となったが、消火器の作動は「15秒」と言われ驚いた。

 「安全ピンを抜く」→「ホースを火点に向ける」→「レバーを握る」

などの、一連の動作をどれ程的確に短時間できるか、これも必ず当日の訓練が生きてくる。


 ≪訓練を終えて≫

 今回の防災(避難)訓練は、「65歳以上が30%を超えるホ号棟の現実を直視して、階段ぐるみ、棟ぐるみ、そしてホ号棟全体で災害弱者(高齢者・障害者・乳幼児など)を守りながら、震災に立ち向かう。」ことを主目的とした。

 山崎中隊長からは、「訓練は実戦のように、実戦は訓練のように」との話もいただいたが、まさに平時の訓練の中に問題点を見出すことが重要となる。

 突然の震災に対して、どの様に立ち向かうかを、日常生活の中で考え、実践して行くことが必要だ。今回の防災(避難)訓練を通じて課題は何であったろうか?また、あなたが感じた問題点は何でしょうか?

地域の自主防災組織の皆さんがこうした訓練を経験され、また訓練を通じて助け合いの和を広げておくことが大切です。


消防車の中はどうなっているの?


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