C 生活上の移動(バリアも含む)問題と交通手段作業部会
40年前に建設された多摩川住宅の建物は、現代社会の情勢の中で、全ての人が快適な生活を送ることは出来ません。
どうあればよいか、現状を知ることで将来につなげたいと思います。
- 東京都は高齢者・身障者等、誰もが利用しやすい建築物の整備に関する条例
「通称:建築物バリアフリー条例」(2004年7月に施行したハートビル条例を改正したもの)を2006年12月に制定しました。
- 調布市は、豊かで温かいまち調布の実現を目指し、高齢者や障害をもつ人など全ての市民にとってやさしいまちで
あるという認識に立ち、これらの人が安全かつ円滑に利用できる施設の整備とサービスの向上を図るため
「調布市福祉のまちづくり条例」を1998年(平成10年)4月に制定している。
- 1980年代にノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス氏により「年齢や障害の有無にかかわらず誰もが
利用可能なデザイン「ユニバーサルデザイン」を提唱しました。このような条例等があることを紹介します。
<建築物バリアフリー条例> 誰もが利用しやすい建物づくり
バリアフリー化が義務付けられている建築物 |
対象建築物 | 対象規模 |
- ・学校
- ・病院
- ・保健所
- ・社会福祉施設
- ・博物館、美術館
- ・旅客施設
- ・公衆便所
| 全ての規模 |
- ・百貨店、スーパー
- ・飲食店
- ・保健所
- ・銀行、郵便局
- ・駐車場
| 床面積の合計500m2以上 |
- ・劇場、映画館
- ・ホテル、旅館
- ・体育館、運動施設
- ・公衆浴場
- ・料理店
| 床面積の合計1000m2以上 |
| 床面積の合計2000m2以上 |
主として高齢者・身障者等が利用する特定施設の基準 |
特定施設 | 基 準 |
廊下等 | 幅140cm以上階段や傾斜路の近接部分に点字ブロック設置 |
階段 | 幅120cm以上、蹴上げ18cm以下、踏面26cm以上手摺の設置 |
傾斜路 | 幅140cm以上、勾配1/12以下手摺の設置 |
便所 | 車椅子利用の空間と表示、滑らない床 |
敷地内通路 | 幅140cm以上、段がある場合は傾斜路の設置 |
駐車場 | 車椅子使用駐車施設の設置及びその旨の表示 |
出入口 | 幅85cm以上、建物の主要な出入口の幅1m以上戸は車椅子が通過しやすい構造 |
エレベーター | かごの出入口の幅80cm以上、奥行き135cm以上車椅子や視覚障害者用の操作盤の設置 |
浴室 | 車椅子利用の空間の確保浴槽、シャワー、手摺の設置 |
子育て支援環境の整備 | 授乳及びおむつ交換のできる場所の設置
ベビーチェアー等の整備の設置 |
共同住宅特定施設 | 廊下、階段、傾斜路、敷地内通路の幅120cm以上出入口幅80cm以上、エレベーターの奥行き115cm以上 |
- <ユニバーサルデザイン>
- 文化・言語の違い、老若男女の差異、障害・能力の如何を問わず利用出来る施設・製品・情報の設計(デザイン) をいう。
ユニバーサルデザインの7つの原則 |
- 1. 誰でも使えて手にいれることが出来る(公平性)
- 2. 柔軟に使用できる(自由度)
- 3. 使い方が簡単にわかる(単純性)
- 4. 使う人に必要な情報が簡単に伝わる(わかり易さ)
- 5. 間違えても重大な結果にならない(安全性)
- 6. 少ない力で効率的に、楽に使える(省体力)
- 7. 使うときに適当な広さがある(スペースの確保)
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身近なユニバーサルデザインの具体例 |
- ・ シャンプー容器のギザギザ、リンスとの区別
- ・ 缶ビールの点字表示
- ・ バスカードの切れ込み
- ・ ノンステップバス
- ・ 外国人向けの絵文字案内表示
- ・ 障害者向け開発が一般普及した温水洗浄便座
- ・ 音声出力に配慮した画面表示、構成にする
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