広報誌 清流
東京都住宅供給公社との話し合い まとめ

 既に多摩川住宅【街づくり(地区計画)準備会】にて、他の管理組合とともに共同で計画を進めているが、ホ号棟が建替えに向けてシフトが完成されつつあることを前提に、正式に建替え問題について、話し合いをもちました。
 まだ序の段階なので、今回はホ号棟の建替えに関するスタンスと、今後に向けての方向性についての説明に終始しました。
 供給公社も事前に協議を行なっていて、それなりに誠意を示した回答などを発言しています。
記録はかなり長いものになっていますが、今回は清流の記事ということで、簡略化しました。

日 時
平成20年6月23日(月) 10時〜12時15分
場 所
ホ号棟管理組合集会室
出席者
東京都住宅供給公社 住宅計画部
住宅計画課 再編整備担当副参事領家
建設計画課 課長長中野
建設計画課 担当係長土屋
建設計画課 事業開発担当副参事水落
建設計画課 担当係長中島
多摩川住宅ホ号棟管理組合
理事長藤野
副理事長真野
副理事長青木
財務局長近藤
事務局長臼井
理事井上(検討委)
理事秋谷

議題 (★は、ホ号棟。 ☆は、供給公社の主な意見)

1. 建替え問題の進捗状況説明

ア 街づくり(地区計画)計画の必然性(一団地の住宅地区指定解除)

  • ★ これまでのホ号棟が「建替え問題検討推進」にいたる経過と、多摩川住宅【街づくり(地区計画)準備会】の進捗などについての説明があった。

イ 住民発意(主体)の地区計画化

  • ★ 現在、地区計画の見直しを進めて【街づくり準備会】が機能しているが、調布市との情報交換(4月23日)で【街づくり準備会】活動を承認するので、各管理組合の機関決定をして申請書を提出してほしい旨の要望があったことを確認した。

ウ ホ号棟の当問題に関する取組状況

  • ★ 今後は、専門職の採用、支援を受けながら、具体的な計画段階へ移行しつつある。(内容的には、計画組織の設置、専門家(及び事業協力者)の選定、建替え計画の検討、建替え決議などである)

エ 幼稚園の現状と建替えに関する考え方

  • ★ 情報が錯綜してもいけないので、ホ号棟と第一学園(幼稚園の経営主体)、住宅供給公社で、情報交換会を設定したい。
  • ☆ 幼稚園は、調布市から認可を受け、補助金も出ているので、移転時の扱いについて、事前に情報を受けておいた方がよい。
  • ★ 建替えに関する事態が明確になってきているので、出来るだけ近い時期に、第一学園も参加する情報交換会を実施したい。

2.【多摩川住宅建替え】に関する供給公社の考え方

  • ☆ 供給公社としては、老朽化した公社賃貸住宅の建替えについては、昭和20〜30年代前半に建築された区部の住宅を優先に考えている。
  • ☆ 多摩川住宅全体を今後どのようにしていくかは、賃貸の建替え時にも重要なことなので、現在【多摩川住宅(地区計画)準備会】に参加して、ともに協議を重ねている。
  • ★ 地区計画策定に参加していただいて・・・、協力を感謝している。町田市では、すでに全く同じような条件にある【山崎団地】の一部(一街区)が、固有の地区計画を町田市に申請し、許可得て、建替えにはいっている。

3. 住宅供給公社関連建物の建替えに関する支援体制

ア 老朽化マンション建替えの条件等

  • ★ 「地区計画が承認されたことを前提に」いま市から提示されている建築条件は(建蔽率60%、容積率200%。高さ制限25m)である。これで、建替えられるとは思えないので、いずれ枠組みの解消を考えて、市や都と交渉などをしなくてはならないかもしれない。その際には、またお力をお借りすることがあるかもしれません。

イ 仮住居の提供問題(極力現住居の近隣地)

  • 都営住宅(空き家、新建替え団地入居前の集団活用)
  • 住宅供給公社、都民住宅の空き家活用
  • 賃貸価格の割引
  • ★ 都営住宅には、所得制限があり、われわれは入居できない。都はマンション建替え支援として、全都に20戸そして低所得層のみとしている。
  • ★ 380軒の建替えがある場合、これでは無力だ。都営の入居所得に引っかからない中間層は、はじめから区別、差別されている。
  • ★ 隣のアトラス国領と都営金子町アパートの建替え時に、新金子町アパートの一部を旧国領住宅住民に開放したという情報が入ってきている。同じ都として、確認をしてもらえないか。
  • ★ 都営金子町アパートはまだ2期工事が控えているので、活用できれば助かるし、そうしてほしい。

ウ 建替えの専門家【建替えアドバイザー】等の派遣問題

  • ☆ 基本的に、供給公社が建替え問題について支援を惜しむということではないが、多摩川住宅全体に供給公社がいろいろ関与し、賃貸の住民や商店、幼稚園など利害が直接的に絡むところも多いので、コンサルタントの業務を正式に受諾することは、困難と考えている。民間のコンサルなどに適当なところがあるように思える。
  • ☆ 賃貸と分譲が一緒のところにある場合、そこのアドバイザー、コーディネーター、コンサルタントをしたことは、例がない。

エ 多摩川住宅内の公社関連施設
(商業地、スポーツ施設、金融機関、幼稚園など)などの今後のあり方について、考え方を説明してほしい。

  • ☆ 現在、そのことについて検討をしていない。
  • ★ 地域の交流になるように、例えば運営を市に委託して、市民開放にするとかを考えてもらえないか。

4. 国領駅周辺への動線(バス路線)の確保とその進捗について

  • ・現在の状況を多摩川住宅自治連事務局の立場から説明する。
  • ★ 多摩川住宅全体の動き(開設賛成)の説明を行なった。
  • ★ ホ号棟は、3月の臨時総会でバス路線開設促進の決議を採択した。

5. ベランダ避難連絡口のアスベストの取り扱いについて

  • ・ 除去の為の費用負担や専門家などの人的措置
  • ・ 当物件に対する責任体制は?
  • ☆ ベランダ避難路についている成型板アスベストは、壊さない限り危険ではない
  • ☆ 工事時期にも、乱暴に扱わなければ問題は起こらない。
  • ☆ 最終的な処分は通常の産業廃棄物と同じだが、手ばらしなどの手間がかかる。

6. 今後の予定

  • ★ 今後、継続して話し合いをしていきたい。
  • ★ 本日から次回へ継続していきたい事項は、次のようなものである。
    1. 幼稚園問題
    2. アドバイザー、コーディネーター等への参加が、供給公社として出来ない法律的根拠。
    3. 多摩川住宅近辺における空き家状況、およびアトラス国領と都営金子町アパートの建替えに関連する部屋の提供状況に対する実態確認。
    4. アスベストの実態確認
    5. 公社関連施設(社会資源)についての開放問題
  • ★ 今回と同じように、次回の議題等について、今週中に送付する。それと同時にこちらの希望日も記しておくので、検討のうえご回答願いたい。

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