広報誌 清流
第8回 通常総会は「建替え問題検討」を更に進めます

 老朽化したホ号棟建物の【建替え問題検討】を推進するという決議が、3月9日の第7回臨時総会で採決されて、2ヶ月が経ちました。
 【清流・236号 2月号】で、採決後の問題として示されている17項目のうち、

  • (1) ホ号棟【建替え問題検討委員会】の充実
  • (2) 現状の分析・総括などを、環境問題に特化した形の【第一弾】として、住民参加方式による「各種作業部会」の設置
  • (3) 活動費の修繕積立金からの充当とその予算案の検討

などについては、既に具体的な形で進行しています。

 今総会では、「活動費」の予算化を軸に、今後の方向性を「20年度業務計画」として、19年度総括の上で提案しています。
 ホ号棟における建替え問題は、単に老朽化した建築物を新しく建て直すということだけではありません。
 比較的高齢化しつつあるこの街「ホ号棟」をいかに活性化させ、住民同士が支えあえるネットワークを作成していくかということとは、一対のものです。
高齢者はもとより、障害のある人、乳幼児など、日常的なハンデキャップを抱えている人たちを、街のみんながどのようにして守るのか、支えていくのか。
 このことを抜きに「建替え問題」を検討することでは、不充分です。

 ホ号棟では、誰もが安心して暮らせることを中心的なテーマとして、この19年度一年間を活動してきました。

 「高齢者、障害のある人、乳幼児」など災害弱者となりそうな人たちを、各階段、各棟で守りながら、大規模な地震を想定した一斉避難訓練を実施しました。
10月の気温30度を越える中、240名超の人たちが整然と避難をすることが出来ました。

 比較的高齢者を中心とする「サロン・タマリバー」は、月2回確実に開催され。今では29回を数えます。
参加者もコンスタントに、30〜40名となりました。
 そこで知り合った人たちが、街のそこここで挨拶を交わす光景は、今では珍しくなくなってきました。

 子どもたちには「工作教室」を2回開催して、親子で理科の実験を楽しむ微笑ましい場面も出現しました。
 また2月に開催した[Nゲージ 鉄道模型公開運転会]には、2日間で460名超の人たちが参加しました。

 誰もが参加しやすい四季の催し物として、「春のお花見会」「夏の七夕とそうめん会」「秋の芋煮会と花火」そして「冬は餅つき会」が、住民からの声を反映する形で開催されました。
いずれも100名〜200名が参加するという好評振りでした。

 「サロン・タマリバー」も含めて、それぞれの行事には他号棟や多摩川住宅外の人たちも訪問・参加しています。
そういう事業の積み重ねの中から、ホ号棟全体の活性化を図ってきました。

 組織的には、四役会は週一回、理事会は月一回以上開催されています。
そしてその内容を更に強化する目的で、理事会と住民を結ぶものとして「階段委員会」を、4ヶ月の各任期中に確実に2度開催されて、39階段全部の団結を固めています。

 「建替え問題」は、これらさまざまな事業や組織活動、交流が成功することによってのみ保障され、進行します。
ホ号棟管理組合運営の基本は、「住民の直接参加」による「民主主義」です。

 19年度は、これらのことが新経験でしたが、それなりの成果をもって実施されてきました。


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