広報誌 清流
「今年の団地祭りで感じたこと」

ホ7 水野 孝夫


 多摩川住宅に住むようになってから、早いものでもう20年になります。子供達がまだ小さい頃は、 団地祭りは子供達が楽しみにしていて、前日朝まで仕事をしていても、必ず連れて行けと、 せがまれたものです。あの会場で迷子になって泣いたこともあります。それがいつのまにか 子供達はどんどん大きくなり、もう中学を出る頃、うっかり「お祭りに行こうか」などと、言おうものなら 「ええっ、お父さんと?」などと、拒否されるようになり、もうお祭りなんか絶対に連れて行かないぞ、 と思ったものでした。それでも、今、カナダに留学している下の娘はお祭好きで、 高校生になってからも友達を誘っては、毎年行っていました。

 今回、たまたま階段委員をやっていて順番が回ってきたわけですが、正直言って4人の階段委員の あとの3人が、都合が悪くて「当日はお手伝いできません」と言われたときは「困ったことになった」と 思ったものでした。
 7月14日に管理組合の集会所に打ち合わせで集まったときにも、いったい何をすればよいものやら、 ずっと前に警備でお手伝いをしたことはありますが、今回は特に自治会から管理組合に移管されてから 初めての団地祭りなので、集まった役員さん達の意気込みというか、ヤル気満々の姿勢に圧倒されました。 これは「お手伝い」とか「参加」するというのではなくて、「自分たちで、この団地祭りを成功させるんだ」 という熱気がありました。ヤル気溢れる集団(人ではなく!)というのは凄い機動力を発揮するものだなあ、 と今更ながら驚いたものです。

 二日間にわたって賑やかで、楽しいお祭りが行われたわけですが、天幕や椅子や机の後片づけにも、 役員さん達は大活躍でしたね。特に、ホ号棟は女性も重い物を持ったり、トラックに積み込んだり、 大変協力的で積極的でした。他の号棟では、積み込む人手が足りなかったり、重い机や椅子の積み込みに 老人が二人だけしかいないなど、困難なところもあったようですが、ホ号棟ではトラックに積み込んで、 多賀さん達と走っていったら、管理事務所でもう荷下ろしをどんどんやっている人がいたのには驚きました。

 もう、これで全て終わりだと思っていたら、8月23日には「合評会」というか「反省会」というか「お疲れ様会」 というか、関係した人たちで集まって話し合おうというオマケまでありましたが、これがとても楽しい集まりでした。 一番感じたことは「ホ号棟って、みんないい人達ばかりだなあ」ということでした。


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