広報誌 清流
「団地祭りに参加して」

地域活動委員会 浅田 初美


 私は港町育ちで、「お祭り」というと綺麗に着飾った花電車に乗って踊り歩いたり、毎月5の付く日と、10の付く日に出る市が 楽しみで、毎回出かけていた体験からか、多摩川住宅団地祭りに何度か出店を出したことがある。

 自治連主催の一大イベント「団地祭り」を今回、内側から見る機会に恵まれました。 イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、トの各号棟が事務局、神輿、設営、警備、総務、企画、ビアガーデンを毎年廻り持ちをしながら、 どこかの役を担う。殆どの人が初めて携わる。ホ号棟は総務。ご案内・ご協賛頂く方々の名簿を見て、その規模の大きさに驚いた。 毎週火曜日に会議は開かれ、時間差を付けて同じ日に二つの会議がもたれる日もある。その会議は長く、体験されている方々の アドバイスを得ながら、淡々と進む。この様子を私は、組み木細工のように感動しながら眺めていた。マニュアルがしっかり しているのでしょう。このマニュアルは、いつ頃出来たんだろう。渦中にいるときは気が付かなかったが、何故か38回という 数字が終わってから何度も脳裏をよぎった。そうだ、このお祭りはホ号棟誕生より前から始まっていたのだ。 その頃の有志達の心意気が想像できる。「よい団地にして行こう。子供達のふるさと作りをしよう!」との。
 有志でお金を出し合って神輿を購入し、その方々が今回のお祭りにも参加されていることを知るにつけ、並々ならぬ 熱意をジーンと感じさせられて、久しぶりに感動している自分を見つけた。この頃何を見ても、何を聞いても、 心から感動することがない。形式的になりすぎている。その中でここの自治連が日常的にうまく機能しているから 感動もさせてくれるのだろうと思う。若者達、若いお父さん・お母さん、子供達のふるさと作りに大いに参加 してくださることを願います。
お祭りの充足感はまだ続いています。


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