イベントレポート
多摩川住宅【ホ号棟工作教室】で[万華鏡]を作りました。

 【ホ号棟工作教室】は今回で3回目です。毎月2回開かれるサロン・タマリバーでも折り紙で[万華鏡]を作りましたが、こちらは“本物”の[万華鏡]です。ホ号棟では1年に1回 のペースで【ホ号棟工作教室】を開催しています。

 さて今回の[万華鏡]は誰もが知っているものですが、多くの日本人が名前から「日本で発明された物」と思っているようですが、実はスコットランドのデービッド・ブリュースターという物理学者が、1816年に【カレイドスコープ】(Kaleidoscope)という名前で特許を申請したのが最初で、ブリュースターという人はあの赤・青・黄の三原色を発見したことで有名な人です。日本には文政2年(1819年)に大阪に初めて伝えられたので、ブリュースターが発明してからわずか3年で、もう日本に紹介されているんですね。米国では1825年に初めて紹介されたので、日本の方がずっと早く伝えられています。明治になってから日本では[百色眼鏡]、[万華鏡(ばんかきょう)]、[錦眼鏡]などの名前で売り出されました。  アメリカでは1847年にチャールズ・ブッシュという人が、筒の先端にアンプル(ガラス管)を取り付けた万華鏡を考案して話題になりました。これは現在日本でも観光地のお土産などとして売られています。

 今回の【ホ号棟工作教室】は、8月23日(土)に多摩川住宅ホ号棟の集会室で開催されました。保護者を含めて60人もの参加者があり、集会室の中には冷房も効かないほどの熱気で、もちろん大人の参加者も熱心に[万華鏡]作りを楽しみました。

 今回は「なるべくどこの家庭にもある材料で、誰でも作れる基本的な万華鏡を作ろう」というテーマだったので、ホ号棟管理組合で買ったのはミラー(鏡)と工具・接着剤くらいでした。ミラーもたくさんあればコンビニの弁当のフタでも出来ますが、持ち寄っても数が足りませんでした。

スタッフによる試作会では約90分で出来上がったので、「2時間あれば子供でも作れるだろう」と10時から12時までの時間帯を設定しましたが、工程が1段階終わると遅れている人が追いつくのを待って先へ進めたので、2時間では完成できませんでした。

それでも最後の周りに千代紙を巻くところだけ残して出来上がったので、千代紙を巻く工程は持ち帰って自宅でやってもらいました。

 その後何人かの参加者に会い、「きれいに千代紙を巻いて楽しんでいる」とか、「ラップの芯を使って自分で作ってみた」とか、「中の仕組みが判って楽しかった」とか、「途中から自分で考えて改良して、違う万華鏡にした」という報告を聞きました。

 さて次回はどんなものを作りましょうか、ホ号棟の月刊広報誌「清流」で希望を募集しているので、どんな意見が寄せられるか楽しみです。

地域活動委員会 委員長(ホ号棟工作教室担当) 水野孝夫


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